いかにも花らしい花菜類
花菜類の中では最も花らしいのがこの「食用菊」です。元々菊は食用ではありませんでしたが、食用に改良されて栽培された結果、日本や中国に広まっていきました。日本に入って来たのは奈良時代より更に昔ですが、民間で食されはじめたのは江戸時代に入ってからです。旬は元の菊と同じく、秋から冬となります。
そのまま食べることはあまり多くないのですが、料理のつまとして、あるいはいろどりを添えたりするのに使われます。

栄養価
菊には解毒効果があると言われています。かつて行われた研究によれば、食用菊は生体内の解毒物質「グルタチオン」の産生を高めるとされており、このグルタチオンが毒性を含む様々な伝達物質と結合して細胞外に排出されることで解毒が行われる、という仕組みになっています。
食用菊自体の栄養はβ-カロテンやビタミンCに代表されるビタミン・ミネラル群が中心で、抗酸化作用の高い栄養素を特に多く含んでいます。
調理法
食用菊をそのまま調理するのは珍しいのですが、おひたしや酢の物、和え物といった古くからある日本料理にはよく使われています。
刺身に食用菊が添えられるのは、単にいろどりを添えるだけでなく、食用菊本来の解毒・殺菌作用を有効活用するためという目的があります。生肉はともかくとして生の刺身を食すことの多い日本人にとって、食用菊は衛生面を考えるにとても大事な役割を担っているのです。