沖縄料理の筆頭野菜
ウリ科の植物であるツルレイシは一般的にはニガウリ、ゴーヤと呼ばれます。果肉が苦いためなかなか食用には適さないと思われがちですが、その豊富なビタミンCが知れ渡り、21世紀に沖縄料理のブームが盛り上がったことにより一気に知名度が上昇しました。

原産地は熱帯アジアで、日本へは中国経由でやってきました。正確な時期は定かではありませんが、17世紀ごろの辞書にはすでにこの野菜に関する記載があります。夏バテに効く健康野菜・ダイエット食材として、近年では本州でも盛んに栽培されるようになりました。
栄養素
ゴーヤに含まれるビタミンCの含有量は100gあたりなんと76㎎にも達します。これはキュウリやトマトの五倍近い値です。しかもゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいという特殊な性質を備えており、焼き物料理でビタミンCを補給するならこれ以上ない食材です。カロテンやカリウム、リノレン酸なども含まれており、夏場の日焼け防止に効果的です。
苦み成分のモモルデシンは胃腸の粘膜保護や食欲増進に一役買っています。だるさや頭痛・吐き気の解消、熱中症予防にも効果があるため、夏バテ防止にてきめんです。食物繊維で腸内環境も整えられますので、夏の健康のために機会があれば食べておきたいですね。
調理法
ゴーヤの調理法は少し特殊です。ゴーヤの栄養は欲しくとも苦みが強くて食べられないという方も多いでしょうし、きちんと下ごしらえをしないと、苦いのが得意な人でなければ食べられたものではありません。
ゴーヤの下ごしらえとしては、以下の方法があります。
- ゴーヤを縦に切り、スプーンでくり抜くようにワタを取る
- 料理に使う大きさにカットし、ゴーヤ1本につき塩と砂糖を小さじ1ずつ加えて軽く揉んでしばらく置く
- 10分ほど置くと緑の汁が出てくるので、これを軽く絞り、下茹でをする
これで苦みを抑えて調理に使えるようになります。
レシピ
ゴーヤーチャンプルー
ゴーヤの下ごしらえをしながら他の食材を準備すると、短時間で美味しいチャンプルーが出来ます。
- あらかじめ木綿豆腐を水切りしておく
- ゴーヤの下ごしらえをする
- 木綿豆腐を適当な大きさにちぎる
- 豚バラ肉を数センチ程度の大きさに切り、塩コショウで味付けをする
- フライパンにサラダ油を引き、焼き色がつくまで豆腐を加熱する
- 下ごしらえの終わったゴーヤを加えて表面が透明になるまで炒める
- 6をいったん別の器に移し、豚バラ肉の両面を焼く
- 豆腐とゴーヤを戻し、中火で混ぜ合わせる
- 溶き卵を全体に流しいれ、フライパンを振り、適宜塩・胡椒・醤油を混ぜる
これでゴーヤチャンプルーの完成です。食材も調達しやすいものばかりですので、夏バテ対策に積極的に作っていきましょう。もやしやニンジンなどを入れても美味しく仕上がります。
チャンプルーは野菜や豆腐を炒めた沖縄料理の意味ですので、ゴーヤを使わないチャンプルーもたくさんあることを覚えておくと良いでしょう。