Lesson1-2 野菜の5つの分類

野菜の五つの分類

前回のLessonでは、野菜の定義が定義者によってまちまちであること、万人が納得し得る定義などは存在しないことを御理解いただけたかと思います。

しかし、それでは野菜や果物を分類することは出来ませんし、他人と話をする上でも齟齬が生じてしまいます。そこで、今回のLessonでは、野菜を大きく5つに分ける分類法について解説します。

やや学術的な分類の仕方ですが、名前からある程度はイメージしやすいため、さほどとっつきにくくはありません。しっかり目を通して下さいね。

野菜の五分類

野菜と呼ばれるものは、一般に、

  • 葉菜類
  • 茎菜類
  • 果菜類
  • 花菜類
  • 根菜類

の5つに分類する方法がよく知られています。それぞれについて軽く解説をしておきましょう。

葉菜類

の部分を食べる野菜のことを「葉菜類」と言います。一般的によく知られているのはキャベツ、それから白菜やほうれん草などでしょうか。焼肉に巻くサンチュなどもこの葉菜類に分類されています。

茎菜類

の部分を食べる野菜のことを「茎菜類」と言います。アスパラガスやタケノコを想像していただけるとありがたいのですが、コリコリとして細長いタイプの野菜は概ねこの茎菜類に分類されています。

玉ねぎ、ニンニクなどの栄養豊富で苦味や匂いの強い野菜も茎菜類に分類されることに注意してください。

果菜類

果実の部分を食べる野菜を「果菜類」に分類します。かぼちゃやズッキーニ、ナスなど、身の詰まったずっしりとした重量級の野菜が分類されています。リンゴやメロンなどの果物も、本によってはこちらに分類することが多いようです。

花菜類

の部分を食べる野菜を「花菜類」に分類します。特に有名なもの・代表的なものはカリフラワーやブロッコリーでしょうか。他にはふきのとうや食用菊など、あまり口にする機会のない野菜が多いのも特徴と言えるでしょう。

根菜類

人参やジャガイモなど、肥大化した根の部分を食べる野菜を「根菜類」と言います。水分の多い果菜類と比べても重量級の野菜が多く、食物繊維も豊富なため、食べ応えのあるものが多いのも特徴ですね。

本講義ではこの5分類を軸として各野菜類の特徴に触れていきます。

豆やきのこは?

みなさんの中には「豆やキノコは野菜ではないの?」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。

確かに私たちは枝豆を主食にすることはありませんし、キノコは汁物の具や煮物の主要品目として頻繁に食べられています。立ち位置としては主食ではなくおかずで、しかも肉類や魚介類ではないので「野菜」として認識されている方も多いことと思います。

しかし、豆やキノコは野菜ではありません。もちろん世の中にはこれらを野菜として分類する人々もいるかもしれませんが、実際のところはといえば、豆類は「穀類」として扱われることが多いですし、キノコ類は野菜ではなく「菌類」です。

たとえばトウモロコシは畜産の飼料として混ぜられることも多く、またトウモロコシパンのような形でコメや小麦の代用品として広く使われています。キノコについてはそもそも「本草」ではないので、農林水産省の定義にもひっかかりません。本講座では、これらの品目については野菜として取り扱いません。

しかし、世の中にはこれらを野菜として分類している本もたくさんありますし、それだって決して間違いとは言い切れません。また、豆類などは野菜として扱った方が都合の良いことも多いため、本講座でも豆類や菌類については特別にページを設け、触れて行く予定です。