Lesson4-5 玉ねぎ

種類の多い玉ねぎ

中央アジアを原産地とする玉ねぎは紀元前から様々な地域で栽培されてきました。今の甘い玉ねぎが作られるようになったのはヨーロッパの地中海に伝わってからで、そこから江戸時代の日本に伝来しました。最初は観賞用でしたが、札幌農学校が出来た明治初期から日本でも本格的に栽培が始まりました。

先のコラムでも触れた通り、なかなか分類の難しい野菜の一つです。切ったら涙が出る、辛くて苦いなどの理由で子供には敬遠されがちな野菜ですが、同時に極めて栄養が豊富な野菜として知られています。

玉ねぎには「新玉ねぎ」と呼ばれるものがありますが、これは玉ねぎを早獲りしたもので、皮の部分が柔らかく水々しいという特徴があります。普通の玉ねぎは日持ちを良くするため収穫後一ヶ月ほど乾燥させてから出荷させたものです。

栄養素

ビタミンB1、B2、C、カルシウム、鉄などの栄養素を豊富に含むのが玉ねぎの特徴です。またネギ同様にアリシンを含んでいますので、玉ねぎにもともと含まれるビタミンB1を効率よく吸収出来ます。

その他にもオリゴ糖やイソアリインなどが多く含まれており、免疫力アップや動脈硬化の予防に高い効果があります。身体の調子を整え、美容やアンチエイジングにも効果を発揮する素晴らしい野菜です。

調理法

調理法は新玉ねぎと普通の玉ねぎとでだいぶ異なります。新玉ねぎは柔らかく甘みも強いので生食に向いており、サラダなどに使うのに適しています。刻んだ柔らかい玉ねぎがサラダに乗っていたら、大抵はこの新玉ねぎを使っているのだと考えて下さい。

逆に普通の玉ねぎは甘みが出るまでよく炒めてカレーにコクを与えたり、ピザや炒め物の具として調理するのが良いでしょう。また、オニオンスープにして、溶け出した栄養成分ごと飲むようにすると栄養を手軽に吸収出来ます。

レシピ

玉ねぎ電子レンジ

昨今では有名になったレシピですが、玉ねぎをまるごと手軽に消費する方法として、簡単に切れ込みを入れてバターと塩(コンソメなども可)を加え電子レンジで調理するというものがあります。

  1. 玉ねぎの皮を剥き、樽型になるように上下を少しカットする
  2. 十字に切れ込みを入れ、バターを乗せ、塩を振り、電子レンジで5分ほど加熱する

お手軽なレシピですが、夜食としても忙しい朝の一品としても悪くありません。玉ねぎの栄養素も溶け出しませんし、フライパンで炒めるより甘く仕上がるのが嬉しいところです。

電子レンジで調理すると甘くなるのは、玉ねぎの辛み成分として知られる「硫化アリル」の特徴によるものです。硫化アリルは玉ねぎ内部に素早く熱を伝えると蒸発しやすいため、フライパンで炒めるより電子レンジで加熱した方が甘くなるのですね。