身体を作る栄養素
私たちの身体は様々な栄養素によって形作られています。
みなさんも「三大栄養素」や「五大栄養素」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。三大栄養素とはいわゆる「タンパク質」「炭水化物」「脂質」のことで、それぞれ以下のような働きを持っています。
タンパク質
皮膚、筋肉、臓器や骨など身体のあらゆる組織を作る主成分となります。これが不足すると私たちの身体を形作る成分が足りなくなるだけでなく、思考力や記憶力の減衰などの症状が起こります。
また、タンパク質は酵素や免疫抗体などの原料にもなりますから、生命活動の維持に欠かせない免疫システムを動かしたり、各種ホルモン、赤血球などを作る際にも欠かせません。逆の言い方をすれば、タンパク質の不足は免疫力の低下に直結し、風邪やちょっとした病気にかかりやすくなります。
英語ではタンパク質のことをProteinと表現します。語源はギリシャ語の「最も大切なもの」であると言われています。
炭水化物

みなさんの主食となるご飯やパンにたくさん含まれる炭水化物は、体内で消化吸収されたのちにブドウ糖に分解されてエネルギー源として処理されます。
タンパク質や脂質もエネルギー源として利用可能ですが、炭水化物の良いところはすぐにエネルギーに変わる点にあります。私たちが身体を動かしたいときに、まず摂取すべきは炭水化物なのです。
また、ブドウ糖は脳の大事なエネルギー源ですから、これが不足するだけで仕事や勉強の効率が極端に下がってしまいます。頭を使うプロ棋士は甘いお菓子やブドウ糖の塊を対局中に食べるという話もあるほどです。
脂質
脂質はとても効率の良いエネルギー源で、たんぱく質や炭水化物と異なり1gにつき9kcalものエネルギーを生み出します。また様々なビタミンの吸収を高めたり、皮膚の表面から水分が蒸発するのを防いだり、消化吸収排泄などをスムーズに行うなど、美容に関係することも多い栄養素です。
一般的にはあまりたくさん摂り過ぎるべきではないとされていますが、脂質が不足すると正常に体温が保てなくなり、肌の乾燥やシワの増加などのトラブルが生じてしまいます。脂質を制限しようとする方は多いですが、必要な量まで削らないよう注意する必要のある栄養素と言えます。
現代では……
現在ではこの三大栄養素という言い方はほとんど使われなくなっています。
今は国際基準に合わせた「エネルギー産生栄養素」という呼び方を使う方が一般的です。より詳細な内容については下記リンク先の「日本人の食事摂取基準」をご参考下さい。
(参考リンク:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」)
このエネルギー産生栄養素にビタミン・ミネラルを加えたものを5大栄養素、さらに食物繊維やファイトケミカルを加えたものを7大栄養素というふうに分類することができます。
私たちが必要とする栄養素を大雑把に分けると、大体はこの7大栄養素にまとめられますので、健康的な生活を送るにはこの7大栄養素を取りこぼさないように注意する必要があります。