ビタミン・ミネラル・食物繊維
野菜や果物は栄養の宝庫です。
種類にもよりますが、野菜や果物には私たちの身体を形作るビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。しかも内蔵に溜まりがちな脂質やインスタント食品に使われる添加物といった「身体に悪い」ものは、保存や加工に使われる場合を除けば、基本的にはあまり含まれていません。
とはいえ野菜や果物だけを食べるのは現実的ではありません。
野菜だけでも日々の生活に必要な栄養素を取るのは不可能ではありませんが、野菜だけをいくら食べたところでお腹にはなかなかたまりませんし、必要な炭水化物やタンパク質を補うためには膨大な量を口にしなければなりません。
例としてキャベツを見てみましょう。
キャベツは野菜の中でも特に栄養価の高い優秀な野菜として知られています。ビタミンCや食物繊維、カロテンなど得難い栄養素が多く含まれていますが、私たちの日常生活に欠かせないエネルギー源たる炭水化物はおよそ5%しか含まれていません。
ここで私たち日本人の主食であるごはんを見てみましょう。炊いたごはんに含まれる炭水化物の量は、およそ全体の35~40%ほどになります。

平均的なお茶碗一杯分のご飯の量は150~160gとされています。したがってお茶碗一杯のご飯に含まれる炭水化物の量はおよそ60gになりますが、キャベツでこれだけの炭水化物を摂取しようと思うと、
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60=「キャベツの総量」×0.05(キャベツ内に含まれる炭水化物5%=5/100)
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60÷0.05=1200(キャベツの総量)
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となり、1200gものキャベツを食べなければなりません。
大きさによってまちまちですが、キャベツ一玉の重さが大体1㎏ですから、お茶碗一杯分の炭水化物をキャベツだけで取ろうとすると、一玉丸ごと食べる必要があるわけですね。
キャベツが好きで好きで仕方がない人ならともかく、普通の人にとって食事の度にキャベツを一玉も食べるのは苦行以外のなにものでもありません。
いくら栄養が豊富だと言っても、食材には向き不向きがあります。野菜や果物だけで生活することは不可能ではありませんが、必要な量や値段を考えると現実的とは言い難いでしょう。
私たちが日常生活を送る上で必要な栄養素をきちんと理解し、「どの野菜や果物を」「どのような組み合わせで」摂れば良いのかを考えれば、少ないコストでたくさんの栄養素を効率よく摂取することが出来ます。頭を使ってバランスよく食べるのは、野菜や果物を無計画に食べるよりよっぽど有益なのです。
そこで、次回のLessonでは、身体を作るために必要な三大栄養素についての知識を手に入れましょう。野菜や果物の栄養素について考える上で必須とも言える知識ですので、やや難しい内容になりますが、頑張って頭に入れていきましょう。