Lesson11-5 アセロラ

ビタミンCの王様

西インド諸島から南アメリカ、中央アメリカといったアメリカ大陸周辺を原産地とする植物です。日本ではジュースの原材料として積極的に使われており、アセロラの風味を大切にするドリンクは日本でも広く普及したため、現在ではアセロラ=ジュースの原料という認識の方も多いでしょう。

最大の生産地はブラジルで、日本でも沖縄など暖かい地方を中心に栽培されています。非常に傷みやすいという特徴があり、冷凍品ならともかく、加工されていない生のアセロラを食べるなら、直接生産地に赴くぐらいしか手がありません。

海外の人気モデルが食べるゴジベリー(クコの実)やザクロといった赤いフルーツを「レッドフルーツ」と呼びならわすことがあります。アセロラはこの「レッドフルーツ」の代表格であり、栄養や美容への効果が大いに期待され、「天然の美白サプリメント」とも称されています。

栄養価

アセロラに含まれるビタミンCはレモンのおよそ34倍と言われており、100gあたりの含有量はなんと1700mgにも達しています。品種によっては3000~4000㎎ほどに跳ね上がるものもあり、果物の中では世界一のビタミンC含有量を誇ります。そのうえアセロラに含まれるビタミンCの90%は体内で利用しやすい還元型ですので、ビタミンCを摂取する上でこれほど効率の良い果物はありません。

他にもβ-カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、葉酸、カリウムなどが豊富に含まれており、アントシアンを中心とするポリフェノールのおかげで強い抗酸化作用が発生し、血液を綺麗にするだけでなく動脈硬化を防ぐ効果にも期待できます。

調理法

生のままでは傷みやすいため、冷凍保存されていない状態で売られていることはまずありません。基本的には加工品として流通しており、現地で獲れたものが清涼飲料水やジャム・ゼリーなどになって私たちの口に入ります。

とはいえアセロラのジャムやゼリーもあまり流通しているとは言い難く、実際にアセロラを「食べる」機会はなかなかやってこないでしょう。水溶性のビタミンCはアセロラジュースで摂るのがおススメです。