ウルシに近いかぶれる果物
食器などの塗料として利用される漆は塗料として有名ですが、同じウルシ科のマンゴー属の果樹であるマンゴーは、美味しい果実として古くからインドを中心に栽培されてきました。仏教では聖なる樹としてあがめられ、マンゴー園はブッダが休息した場所としても知られています。
ウルシのかぶれ成分として知られるウルシオールこそ含まれませんが、マンゴーにも接触性皮膚炎の原因となる物質(マンゴール)が含まれており、食べてから数日後にかぶれが出て来ることも少なくありません。美味しい果物ではありますが、かぶれによるかゆみが生じる可能性があることに注意しましょう。
栄養価
マンゴーの栄養素として期待されるのはβ-カロテンや葉酸、食物繊維にカリウムなどです。貧血予防に効果的とされる葉酸、整腸作用に優れる食物繊維の多さに特筆すべきものがあります。またカリウムがナトリウムを輩出してくれるため、高血圧などの血管系の病気を予防する効果もあります。
とはいえマンゴーに栄養面を期待する人はさほど多くはありません。果物としては特有の甘みと強い香りに特徴があり、生で食べるのみならず様々な料理に使われています。熟す前のほとんど味のしないマンゴーを加工してスパイスとして使ったり、未熟な果実をシロップ漬けにしたりする国や地域もあるようです。
調理法

生のまま食べるのがやはり一般的ではあるのですが、甘みと香りの強さからジュースにしたりピューレなどに使うことも少なくありません。マンゴーを使ったソースをこんがり焼いた豚肉と合わせてひと煮立ちさせると、甘みと旨味が噛み合うでしょう。
アイスクリームなどの洋菓子も盛んにつくられていますが、中でも美味しいのはやはりマンゴープリンでしょうか。本来ならプリンは蒸す工程の必要な料理ですが、マンゴープリンの場合は裏ごししたマンゴーをゼラチン液と混ぜ、型に入れて1時間ほど冷やすだけです。
マンゴープリンがいつ頃から作られ始めたかは定かではありませんが、1980年代の香港にはすでにそのレシピが存在し、90年代から徐々にブームが広がっていったとされています。日本でマンゴー人気が高まった2005年頃から、高級なデザートとして日本にも広まり始めました。
レシピ
マンゴープリン
簡単なマンゴープリンの作り方を紹介します。
- 追熟させたマンゴーの皮を剥き、種を取り除きながら果肉を薄切りにする
- マンゴーの果肉と牛乳をミキサーにかけ、ざるでこす
- 鍋にコンデンスミルクや生クリーム、2でこしたものを加え、混ぜながら加熱する
- 砂糖とアガーを投入し、中火で沸騰させる
- アガーが溶けたらしっかりかき混ぜ、ボウルに入れた水の上に鍋を置いて冷ましつつレモン汁を加える
- 器に流し込んで冷蔵庫でゆっくり固める
こうすることで美味しいマンゴープリンをご自宅でも作れるようになります。必要なマンゴーは1個で十分ですが、牛乳1カップ、水1/2カップ、アガー(ゼラチンなどで代用も可)5g前後、砂糖、コンデンスミルク、生クリームが各40gほど必要になります。
また、アガーと呼ばれる凝固剤はゼラチンや寒天と比べると入手性に難がありますが、専門店やインターネットショッピングを利用すれば意外と簡単に手に入ります。