「バナナは果物に入りますか?」
小学校の遠足前に定番とされる質問に、「バナナはおやつに入りますか」というものがあります。お菓子は○○○円まで、という決まりを忠実に守りつつ美味しくて甘いものをたくさん持っていこうとするしたたかな知恵が生み出した質問ですね。
バナナをおやつとするかどうかは各小学校の先生方の判断に任せるとして、「バナナは果物に入りますか」という質問になると一気に難しくなります。
バナナは一般的には果物として知られていますし、実際に果物に分類する本の方が多いでしょう。日本でも古くから「芭蕉」と呼ばれ、甘い果実として親しまれてきたため、果物として考えている人の方がずっと多いはずです。
しかし実のところバナナの木は「高さ数メートルまで成長する」だけで、実際には草本であるため、果物ではなく野菜(果菜類)とする方が分類学上では正しいのです。

本講座では一般的な社会通念に則ってバナナを果実として扱いますが、実際には野菜に分類する方がより正確であることを頭の隅に入れておきましょう。
バナナは青い状態でやってくる
バナナは熟すと黄色くなりますが、黄色くなると害虫が集り始めます。バナナに蠅がたかっているところを想像してください。もし完熟した状態で輸送すれば、あれよりもっとひどいことになるのです。これを防ぐため、植物貿易法の定めにより熟した状態では日本に輸入出来ないようになっています。
原産地で青い果実のうちに収穫したバナナは船に積み込まれ、エチレンガスと温度・湿度などの状態を揃えて日本に輸送されるのですが、その過程で黄色い完熟したバナナになるのですね。
栄養価
バナナには美容ビタミンと呼ばれるビタミンB2、肌荒れ予防に効くビタミンB6や肌の酸化を予防するポリフェノールなどが含まれています。
もちろん美容以外にもバナナが強みを発揮する場面は少なくありません。最も有名なのは、スポーツや運動前の栄養補給でしょうか。バナナに含まれる糖類は素早くエネルギーに変わりますので、運動の前にバナナを食べるのは実に合理的なのです。