Lesson1-3では果物を落葉性果樹、常緑性果樹、熱帯性果樹の3つに分類しました。Lesson10では、まず落葉性果樹から、その中でも代表的な果物であるりんごから紹介していきたいと思います。
落葉性果樹の代表格 りんご
秋から冬にかけて、東北地方を中心に収穫されるりんごは、あらゆる果物の中でも代表的な果実です。その歴史は古く、知恵のりんごとして聖書に登場する以前、推定では紀元前2000年ごろには栽培が始まっていたことが明らかになっています。

暑さに弱い果物なので、熱帯ではなく寒帯を中心に栽培されてきました。19世紀中頃にはイギリスが一大生産地となり、日本でも東北地方を中心に甘いりんごが育てられています。
一方、日本にはもともと中国より持ち込まれた「和りんご」と呼ばれる種類がありました。江戸時代に西洋りんごが入って来る前は、重さ30g程度の和りんごが日本における「りんご」として栽培されていたのですが、今は全国各地で伝統文化を残すように栽培されているのみです。
栄養素
皮に含まれる食物繊維は便秘解消に効果があるため、皮を剥かれずにそのまま食用に供されることも多々あります。食物繊維の他にはビタミンC、ミネラル、カリウムなどが豊富で、ポリフェノールには脂肪の蓄積を抑制する効果があります。
栄養価が高い果物であり、一日一個のりんごを食べると医者を遠ざけることが出来る(”An apple aday keeps the doctor away.”)ということわざもあるほどです。医薬品として利用されてきたという歴史もありますが、その場合はりんごそのものよりはりんごの木に含まれる成分が薬として使われていたようです。
加工
生のまま食べるのが一般的でしょう。軽く水洗いして丸かじりにしたり、6〜8等分してうさぎのように皮を切って食べた経験は誰しもあることと思います。すりおろしたりんごは消化吸収もよく、体調の悪い時に食べたり、カレーなどの料理の隠し味として使われたりします。
加工食品としてはりんごジュースにしたり、煮詰めてジャムにしてみたり、りんごを使ったお酒を作ったりする形で利用されています。縁日の出店などではりんごを丸ごと一つ飴で覆う「りんご飴」が販売されることもありますが、これはどちらかと言えば生食に近い食べ方でしょう。
果実を使った酢の中でもりんごを使ったりんご酢はメジャーなものです。そのまま飲めないこともありませんし、他の酢や調味料と合わせて使っても美味しくいただけます。