マタタビ科の果実
猫が喜ぶものの代表格はマタタビですが、マタタビ科マタタビ属の有名な果実といえばキウイフルーツです。原産地は中国ですが、これがニュージーランドに持ち込まれ、更にニュージーランドからアメリカへ輸出される際に、かの国のシンボルであるキーウィという鳥にちなんでキウイと名付けられました。日本に輸入されるようになったのは1960年代頃のことです。
キウイはスーパーマーケットなどに行けば一年中買える果物です。南半球のニュージーランドで作られたキウイは春から夏にかけて、そして国産のキウイは秋から春にかけて旬がやってくるため、品種こそ違うものの、いつでも食べられる果物になっています。

キウイが日本で盛んに栽培される主な理由は二つです。ミカンの転換作物であること(畑が荒れないようにミカンの代わりになる作物を作る必要があります。その際に使われるのが転換作物です)。そして専門知識がなくとも比較的簡単に栽培できること、この二つです。ホームセンターの園芸コーナーに行けば苗は簡単に入手出来ますし、初心者でも気軽に栽培できます。
ただし、実を作り過ぎると酸っぱいキウイになってしまいますし、ゴルフボール程度の大きさになったら摘果して一~二ヶ月ほど追熟しないと食べられないなど、気を付けるべき点は当然ありますので、手引書を読みながら栽培に手を出してみるのが良いでしょう。
栄養素
ビタミンCや食物繊維、タンパク質や鉄分など様々な栄養素がどれくらい含まれるかを比較する表として、「栄養素充足率スコア」と呼ばれるものがあります。果物でピラミッドを作ると、キウイはいちごやバナナ、柿を凌駕するバランス栄養食であることが分かります。
ビタミンCは100g中70mg、カリウムは290mg、ビタミンEが1.3mg、食物繊維が2.5g……と並べると、いかに栄養が豊富であるかお分かりいただけるでしょうか。他にもタンパク質分解酵素であるアクチニジンが消化を助けるため、食物繊維と合わせて食べ過ぎたときのデザートにはちょうど良いのです。
ちなみにキウイの皮にも栄養がありますので、皮ごとワイルドに食べてしまうとより効率的に栄養を摂取することが出来ます。傍から見るとあまり綺麗な食べ方ではありませんが、栄養摂取のために自宅で密かに食べる分には外聞をはばかる必要はありません。
調理法
半分に切ってスプーンで実を種ごとすくって食べるのがキウイの栄養を最も効果的に摂取出来る食べ方だと思われますが、生食のみならず加工食品としてもなかなかに優れています。砂糖を加えて煮詰めてジャムにしたり、醸造原料としてワインなどのお酒に使ってみたりと、その用途は多岐にわたります。
ミキサーにかけてピューレ状にしてしまい、そのままシャーベットにしてみたり、ソースにしても良いでしょう。タンパク質分解酵素のアクチニジンの効果を見込むなら、酢豚にパイナップルを入れてお肉を柔らかくするのと同じ感覚で使っていただいても構いません。