Lesson10-4 もも

扱いに注意の必要な果物

ももといえば「触ったりぶつけたりしたところからすぐに腐っていく」というイメージを持たれている方も多いでしょう。ももは他の果物と比べても特に腐りやすく、扱いに注意が必要な果物として知られています。

意外に思われるかもしれませんが、ももはバラ科モモ属の木になる果実です。原産地は中国ですが、日本の縄文時代の遺跡からもタネが発見されており、日本にはかなり古くからやってきていたことが知られています。

もっとも、本格的に栽培が始まったのは江戸時代ごろと考えられ、それさえ現在のももではありません。明治時代に入り、中国から水蜜桃が輸入されてから品種改良されたものが今のももの原型と言われています。

ももには様々な分類があり、白鳳系、白桃系、黄桃系という風に品種で分ける場合と、早生種、中生種、晩生種という具合に収穫時期で分ける場合があります。収穫時期に関しては説明の必要はないかと思われますが、品種については触れておく必要があるでしょう。

白鳳系、白桃系

日本の市場に出回っているのはこの2種類で、白鳳系は自家受粉によって着果するものの白桃系は異品種と混植しなければ実がならないという違いがあります。

黄桃系

果肉の黄色い黄桃系は主に缶詰に利用されて加工食品として出回ることが多いようです。

栄養素

ももの主成分は果糖です。ぶどうほどではありませんが、即効性のあるエネルギーとして重宝されます。

他の主要な栄養素としては余分な塩分を排出する効果のあるカリウムが含まれており、これが筋肉の痙攣を防ぐ作用もあります。またお腹をスッキリさせる食物繊維のペクチンなどもたくさん含まれているため、胃腸の調子を整えるのに大変向いています。

ももを食べる上で大事なのは保存法です。バナナと同じように硬いももは完熟させる必要がありますが、冷蔵庫に入れるとすぐに痛み始めてしまいますので、まずは常温で柔らかくなるまで追熟させましょう。

冷やし過ぎると味が落ちてしまうのも、ももの手のかかる部分です。冷やす場合は食卓に出す1〜2時間ほど前に冷蔵庫に入れるのが良いでしょう。