食物繊維に自信あり
根菜類のなかでも際立って硬く、食物繊維の塊のような野菜だと思われているゴボウは、ユーラシア大陸を原産地とするキク科の多年草です。もともと日本には自生しておらず、日本人がごぼうを食べるようになったのも江戸時代から明治時代にかけてのことと言われています。

世界的にはごぼうは食材ではなく薬の材料として認識されています。中国では漢方薬の材料として、欧米では薬用ハーブとして用いられます。その作用は利尿、発汗、血液浄化、皮膚疾患、がん予防、便秘用など多岐にわたります。
栄養素
ごぼうにはあまり野菜らしい栄養素はありません。ビタミン類もさほど含まれておらず、代わりに天然オリゴ糖であるイヌリンや食物繊維のリグニンが腸内残留物の排出に一役買ってくれます。また、ごぼうのカルシウムは、梅干しと一緒にとると吸収率が高まり、骨粗しょう症予防の予防に貢献します。
リグニンなどの食物繊維はごぼうの見た目から分かる通り大量に含まれているため、とにかく繊維質のものを食べたいと考えたときはゴボウを食べるのが良いでしょう。ごぼうに含まれる食物繊維はほとんどが不溶性なので、お手軽に摂るには最高です。
ごぼうの皮には栄養素が含まれているので、皮を剥いたり酢水につけたりするのは厳禁です。どうしても土臭さが抜けなくて美味しくいただけないといった場合でもない限り、栄養分を無駄にしないためにも皮つきで調理しましょう。
調理法
ごぼうをささがきにすると食べやすい大きさになるだけでなく、火の通りがよくなり、断面から食物繊維のリグニンが発生しやすくなるというメリットがあります。豚汁に入れたり他の食材と合わせるときに大変使いやすくなりますので、迷ったときはささがきにすると良いでしょう。
ごぼうはキク科の植物なので、アレルギーをお持ちの方もいます。アレルギーが原因でごぼうが食べられないという話はそばや卵と比べると滅多に聞かない話ではありますが、アレルギーは努力で治るものでもありませんので、自分や家族・大切な人たちのアレルギーを確認しておくと良いでしょう。
レシピ
梅ごぼう
様々なレシピのあるごぼうですが、ここでは滋味を引き出しカルシウムの吸収を助ける梅干しと合わせたレシピを紹介します。
- 醤油小さじ1、日本酒大さじ1、水800㏄を用意する
- ごぼうをささがきにするのではなく食べやすい大きさに切り、水に10分ほどさらしてから水気を切る
- 梅肉とごぼうを1に入れ、30分ほど弱火で煮る
場合によっては昆布などを刻んで入れるのも良いでしょう。だしの味がしみて、日が立つほどに美味しくなります。ごぼうのカルシウムと梅のクエン酸、そして食物繊維が美容に効きます。
ただし梅ごぼうは冷蔵庫に入れても数日しか保ちませんので、週末に作ったら翌週の頭が最後のチャンスと思っておくと良いでしょう。