Lesosn7-5 ダイコン

冬野菜の主役

アブラナ科ダイコン属の多年草である冬の代表的な野菜、それがダイコンです。千切りにしても煮物につかってもよし、おろしても良し。漬物や干しダイコンにすれば長期保存も効く万能の野菜です。日本には弥生時代に伝来し、各地で栽培されてきました。

ダイコンは非常に消化の良い食材で、どのような食べ方をしてもお腹を壊すことは滅多にありません。当たらない役者のことを「大根役者」と呼ぶようになったのはここに由来があるわけですね。

栄養素

ダイコンに含まれる主な栄養はビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、ナトリウムなどですが、栄養価自体はさほど高いわけではありません。水分が多いため、低カロリーかつヘルシーに満腹感の得られる野菜として考えるのが良いでしょう。

注目すべきは消化酵素の多さです。たとえばでんぷん分解酵素であるジアスターゼは胃腸の動きを活発にする役目を持っていますので、すりおろしたダイコンを肉や野菜にそえると、でんぷん質やタンパク質中心の食事の後でも胃もたれや胸やけを解消してくれます。

ダイコンをおろすことによって生じる辛み成分ラファサチンには抗がん作用があると言われています。ラファサチンは細胞壁によって分かれたイソチオシアネートとミロシナーゼと呼ばれる酵素が結びつくことによって生じ、辛みと引き換えに身体によい成分や酵素を取り入れることができるので、きちんとすりおろして食べましょう。

ただしダイコンおろしとニンジンおろしを混ぜた「もみじおろし」(本来は唐辛子を使います)は、両野菜がお互いの栄養素を破壊するためおススメいたしかねます。

調理法

大根おろしを作る場合は部位によって辛さが違うことを意識しましょう。ダイコンは葉のついている方が甘みが強く、逆に先端は辛みが強い傾向にあります。生で食べる場合、漬物などに使う場合は葉っぱの方を、ダイコンおろしにする場合は真ん中あたりを、また味噌汁の具など辛みを上手く活用できる場合は根っこの先を使うようにしましょう。

煮物やぶり大根に使う場合は、形が崩れないよう角を面取りし、輪切りにした大根に十字の切れ込みを入れ、米のとぎ汁に大根を入れ、つまようじが通る柔らかさになるまで茹でると良いでしょう。この下処理を行うとダイコンに味が浸み込みやすくなり、美味しくいただけるようになります。

またダイコンの葉にはたっぷりと栄養が含まれていますので、刻んでじゃこと一緒に油でいためて常備菜にしておきましょう。

レシピ

ダイコンステーキ

煮物料理や鍋物、おでんにも良いダイコンですが、ダイコンそのものをニンニク醤油でソテーすることで低カロリーかつそれらしい味わいのステーキを作ることが出来ます。

  1. ダイコンの根元に近い部分を2㎝ほどの分厚さに切り、十字に切れ込みを入れ、電子レンジで3~4分加熱する
  2. フライパンにごま油を引き、ダイコンの両面に焼き色をつける
  3. 醤油、みりん、日本酒、砂糖を混ぜたものを絡め、照り焼きにする

調理時間は10分もかからない短時間・ローコスト・低カロリーな一品、それがダイコンステーキです。たれについては市販の焼き肉のたれなどを使っても構いません。また、仕上げに鰹節をかけたり、ホウレン草や小松菜のおひたしを添えてもいいでしょう。

とろりとした食感にたれで食が進み、また消化も良いので、ステーキを食べたいけど胃もたれしているような、ちょっと調子の悪いときにも最適な一品です。